2021-12-01から1ヶ月間の記事一覧
☆時の面影(The Dig) なぜか『無法松の一生』をおもいだしちゃったんだけど、それはきわめて個人的な感想だ。 ただこの作品のおもしろさはアングロサクソンがイギリスに住んでいて船を埋葬の副葬品にするほどの文化を持っていたという世紀の大発見というも…
☆サラの鍵(2010年 フランス 111分) 原題 Elle s'appelait Sarah 英題 Sarah's Key 監督 ジル・パケ=ブランネール 出演 クリスティン・スコット・トーマス、ニエル・アレストリュプ、ミシェル・デュショソワ ☆ヴェルディブ事件 1942年7月16日。 パリのマレ…
◇ガール・オン・ザ・トレイン 出だしで、ちょっと戸惑った。これってもしかしたらおもしろくないんじゃないかと。 ま、そんな不安は途中で解消されたような気がしたんだけど、脚本が最後になってつまずいた。 犯人の正体がわかってくるのがちょっと早いんだ…
◇蜘蛛の巣を払う女 あまりにも普通の冒険アクションだった。主役が天才女性ハッカーのリスベット・サランデルっていうだけの話で、狂言回しだったはずの雑誌ミレニアムの編集者ミカエル・ブルムクヴィストは完全な脇に回されてるし、これまでの設定を踏襲し…
◇わが谷は緑なりき 美術が凄い。これだけのオープンは作れないよ。撮影もたいしたもんだし。 リアリティってやつは、こういう画作りをいうんだろう。炭鉱の坑道も、昇降機の上がり下がりする縦穴も、もくもくと白煙を吐いていく煙突も、どれもみんな、現実味…
△僕はイエス様が嫌い 映画には映画祭向きのものと、儲けに徹しようとするもののふたつある。 これは前者かな。 キリスト教の学校に転校してきた子供の前に現れた庶民的なちっこいキリストが、すべてに絶望した救いのなさそうな子に潰されるまで、そこにいた…
◇エジソンズ・ゲーム なんだか期待してたものとはまるで違った。 トーマス・エジソンとジョージ・ウェスティングハウスの繰り広げた直流と交流の電流戦争の物語で、ぼくは白熱電球や映画フィルムやらまあそのほかのものを扱ってるっておもってたんだけど、そ…
◇ミッドサマー 171分のディレクターズカット版を観てしまったことにめちゃくちゃ後悔したわ。アリ・アスターのデビュー作を観てないからなんともいえないけど、才能あるんか?っていいたくなるくらい辛かったぞ。 まあ、シンメトリックな構図がキューブリッ…
☆エクス・マキナ どきどきするわ~。 退屈さはまるでなく、緊張感が継続してる。 アリシア・ヴィキャンデル演じる機械仕掛けのエヴァの色気は凄いな。チューリング・テストのとき、停電中だけ真実のやりとりが為されるってのが味噌だけど、監視カメラが回っ…
◇アイリッシュマン いくらなんでも210分は長すぎる。ジミー・ホッファを暗殺したと告白するフランク・シーランの回想記なんだけど、たしかに理詰めで丁寧に撮っていけばこれだけの長さになるのはわからないでもない。でも、やっぱり長い。脚本で調整するしか…
◇ゴッホ 真実の手紙 生真面目ながらも偏執狂的な演技をさせれば天下一品のベネディクト・カンバーバッチならでは朗読劇だった。ただ、それ以上でもそれ以下でもないってところがなんだかね。アンドリュー・ハットンがどんな人かは知らないけど、可もなく不可…
◇半世界 たらたらとあんまりもりあがることもなくおもしろくもないなあとおもいながらなんとなく目がそらせず見てしまった。 同級生が飲みに行って海に行ったりするとなんか『駅』をおもいだすわ。 部下を入水に追い込んでしまったとおもいこんで苦しむ長谷…
◇アバウト・ア・ボーイ 途中まで、もう見たくないってほどつまらなかった。 38歳で独身のヒュー・グラントの、母子家庭の母親をひっかけようという設定がなんともいやらしくて嫌だったし、虐められてる子供ニコラス・ホルトがいかにも変な感じだったからで、…
◇レプリカズ 批評家の評価は低いけど、それなりにおもしろかったとおもうんだけどな。 まあ、結果的には、自分の脳の記憶をレプリカ・ロボットに転写することで、自分とロボットと意識が併存することになり、敵というか国家の手先に妥協する道を選んじゃうわ…
◇ワンダーウーマン 1984 なるほど、こういう特撮活劇の演出を女性がするのは珍しいのかあ。でも、パティ・ジェンキンスが監督で好かったんじゃないかな。なんとなくロマンチックだし、恋愛が主軸になってる特撮物もあんまりないかもしれないしね。でも、ガル…
◎コンテイジョン スティーブン・ソダーバーグはやっぱりすごかった。 つうか、疫病に対するなんとまあ的確な予測だろうか。 現代社会における疫病の蔓延とそれにあらがう医者や庶民たちの反応と対処法をこれだけ正確に言い当てて描いちゃうってのは、いやま…
◇ドント・ブリーズ 廃墟だけでロケーションしたとかっていう、なんとも低予算なスリラー映画なんだけど、まあ、継父の横暴に我慢できない女子ジェーン・レヴィが幼い妹と共にカルフォルニアへ逃げ出す資金稼ぎに、イラク戦争で失明している軍人スティーヴン…
◎殺人の追憶 華城連続殺人事件とかいうのは韓国ではかなりよく知られた連続婦女暴行殺人事件らしいんだけど、まるで知らなかった。 しかし、ソン・ガンホは上手だな。気がつくとこの人の出た映画はよく見てるみたいなんだけど、ごく普通のおじさんみたいなと…
☆ジョーカー なるほど。 ゴッサムシティの80年代である意味が必要なのかどうかは『バットマン』のファンが楽しめるかどうかってだけで、おまけのような気もしないではないけれど、認知症の始まっている母親の妄想なのか真実なのかはわからないけれど、もしも…
◇ランボー ラスト・ブラッド きわめて残念だった。 観なけりゃよかったとすらおもった。 もともとランボーはベトナム帰還兵の心の闇についての物語で、結局のところ、その悪夢から解放されることはないっていう悲劇なんだが、それでもアメリカの理想を求めて…
◎1917 命をかけた伝令 すごいわ。物語そのものはこれといった面白さはないけど、もうなにが凄いってカメラワークに尽きる。 全編ワンカットみたいになるように撮られとかいうのはもしかしたら日本だけの謳い文句かもしれないんだけど、そんなことはどうでも…
☆灼熱の魂(2010年 カナダ、フランス 131分) 原題 Incendies 監督・脚本 ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演 ルブナ・アザバル、メリッサ・デゾルモー=プーラン、マクシム・ゴーデット、レミ・ジラール ☆レバノン内戦 オイディプスもかくありなん。 とにかく、映画…
☆アルゴ(2012年 アメリカ 130分) 原題 Argo staff 原作/アントニオ・J・メンデス『The Master of Disguise』 ジョシュア・バーマン『The Great Escape』 製作/ジョージ・クルーニー グラント・ヘスロヴ ベン・アフレック 監督/ベン・アフレック 脚本/…
☆ゼロ・ダーク・サーティ(2012年 アメリカ 157分) 原題 Zero Dark Thirty staff 監督/キャスリン・ビグロー 脚本/マーク・ボール 撮影/グレッグ・フレイザー 美術/ジェレミー・ヒンドル 音楽/アレクサンドル・デスプラ cast ジェシカ・チャステイン …
☆トゥモロー・ワールド(2006年 イギリス、アメリカ 109分) 原題 Children of Men 人類の子供たち staff 原作/P・D・ジェイムズ『人類の子供たち』 監督/アルフォンソ・キュアロン 脚本/アルフォンソ・キュアロン、ティモシー・J・セクストン 音楽…
☆砂漠でサーモン・フィッシング(2011年 イギリス 107分) 原題 Salmon Fishing in the Yemen satff 原作/ポール・トーディ『イエメンで鮭釣りを』 監督/ラッセ・ハルストレム 脚本/サイモン・ボーファイ 撮影/テリー・ステイシー 美術/マイケル・カー…
△カウボーイ & エイリアン 西部劇にエイリアンを登場させるっていうのは発想としてはわかるんだけど、無理があるのは否めない。というより意味を感じない。エイリアンは異邦人なわけで、それって、なにも異星人である必要はなく、未来から来ようが超古代から…
◇メカニック ワールドミッション 予想を超えておもしろかった。ジェイソン・ステイサム、すげ。 とおもってたら、なんとまあ、これってステイサム版『メカニック』の続編だったんだね。まったく頭の端にすら浮かんでこなかった。まいったな。でも、話の筋立…
◇誰が為に鐘は鳴る 小学生の頃、テレビで放送される映画はかなり決まってて、この作品も飽きるくらい見かけた。そう、見かけたというのがいちばんしっくりくる。なぜなら、小学生の僕にスペイン内乱も義勇軍もヘミングウェイもまるきりわからなかったからだ…
◇舞踏会の手帖 ティヴィヴィエ、上手いな~。 しかし、夫が死んで、20年前の舞踏会で踊った男たちを訪ねていこうとするのは、どうもね、男のものの考え方みたいな気がするな。男の妄想っていうかね。 ともかく、マリー・ベルが結婚すると知って自殺した男、…