2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

愛人 ラマン

☆愛人 ラマン(L' Amant) ジャン=ジャック・アノー、うまいな~。 撮影が凄いわ。当時の再現のうまいこと。サイゴンのショロン地区がこれまた大したもんだ。 つかこの中身も凄いな。植民地で貧乏のどん底に落ちた中国人嫌いのフランス家族の15歳の小娘が、…

ジョーズ3

△ジョーズ3(Jaws 3-D) リー・トンプソンが水上スキーのビキニ・ガールでデビューするほかには、なんの面白味もない。 左の太腿に傷を負って救急車で運ばれていったあとはたぶん幸せになってるとおもうんだけど、それにしても最後のジョーズの突入に口の中…

遙かなる大地へ

△遙かなる大地へ(Far and Away) パナビジョン・スーパー70mm方式!っていうほどのものじゃないような気がするのは僕だけなんだろうか? すごく見たかったのにちょっと肩透かしを食らった。想像してたのとまるでちがってた。 金持ち娘と小作の息子が身分の…

ボーダーライン

◇ボーダーライン(Sicario) そうか、真上からの俯瞰は衛星監視カメラの象徴なのか。監視カメラが銀行もそうだが象徴的に使われとるわけね。佳境の国境トンネル破壊の戦いでのサーマルカメラや暗視スコープもそうだし。 でも、そんなことより、ドゥニ・ヴィ…

スターリングラード 史上最大の市街戦

◇スターリングラード 史上最大の市街戦(Сталинград、STALINGRAD) 東日本大震災のロシア軍の救援から始まるとは。ちょいと驚きだ。 絵作りは凄い。火達磨になって突撃してくるところとかよく撮ってる。 CGも大したもんだ。スローモーションの効果も、上々。…

クローサー

◇クローサー(Closer) 舞台劇の映画化は、台詞のやりとりは練られているんだけど、巧すぎる。途中でやっぱり舞台は舞台なんだよな~っていう厭きがやってくることもある。これがそうだった。 役者は揃ってるけど、やっぱりナタリー・ポートマンのストリップ…

マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙

◇マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙(The Iron Lady) 晩年の脳がずいぶんと疲れたサッチャーから始まる。絶頂期でないのはいい選択だね。 テロと過去の空襲と脳軟化症が重なるのも上手い。けど、物語の焦点が定まってないからなんかだれる。首相の時代が…

フォックスキャッチャー

◇フォックスキャッチャー(Foxcatcher) 地味に展開してくなあ。チャニング・ティタムが筋肉をつけた伊藤淳史に見える。 どこまでがほんとうなのかわからないけど、真実だとしたら主人公は哀れだ。 金持ちの名誉欲に翻弄された馬並みの日々としかいえなくな…

JUNO ジュノ

◎JUNO ジュノ(JUNO) 毒はあるもののほのぼのとした高校生の妊娠出産物語だったわ。 しかしこれはかなりおもしろかったぞ。 高校の女友達とセックスしてしまった気弱な同級生。悪態つきながらも理解ある継母。優しく落ち着いたエアコン販売元軍人の父親。マ…

ティアーズ・オブ・ザ・サン

◎ティアーズ・オブ・ザ・サン(Tears of the Sun) 前半30分、ブルース・ウィルスがモニカ・ベルッチだけ救出してナイジェリアの民を見捨てるところから、俄然、おもしろくなる。単なる救出作戦から、アフリカの現実との戦いに移行していくんだけど、そのあ…

ワイルド・ストーム

◇ワイルド・ストーム(The Hurricane Heist) タイトルの文字まで風に吹き飛ばされていくのはええね。 ていうか、アメリカでは、今もミリバールっていうんだね。 トラック3台の追跡劇はまあまあだったけど、でも、最後のトラックの荷台に積まれてる2億ドル…

勝利への脱出

◎勝利への脱出(Escape to Victory) この映画には原案になった事実があるそうだ。1942年8月のウクライナで行われた「死の試合」がそうだ。ウクライナの代表選手を中心にしたチームとドイツ空軍のチームの親善試合だったんだけど、負けた腹癒せかどうかわか…

引き裂かれたカーテン

◇引き裂かれたカーテン(Torn Curtain) 東ドイツからいかに逃げ出すのかってところのサスペンスはおもしろい。東側の教授から大発見された公式を必死で覚えようとするポール・ニューマン、上手いぞ。 それにしても、ジュリー・アンドリュースは逃げ出す映画…

イーグル・ジャンプ

☆イーグル・ジャンプ(Eddie the Eagle) ときどき、イギリスはこういう小品でおもしろいものを作る。誰でもできそうで誰にもできないであろう小さな奇蹟をおもしろおかしく練り上げて完成させるんだけど、このエディ・エドワーズの伝記映画もそのひとつだ。…

キル・ユア・ダーリン

◇キル・ユア・ダーリン(Kill Your Darlings) 第二次世界大戦中の詩人アレン・ギンズバーグの実話らしい。無知は罪だね。ダニエル・ラドクリフの相手役はスパイダーマンを演じたデイン・デハーンらしいんだけど、端正な顔とおもいつめたような瞳は役によく…

今夜、ロマンス劇場で

◇今夜、ロマンス劇場で ファンタジーてのはこういうもんなんだろうけど、そうか、京映は倒産するのか。宇津井健の映画が上映されてたからもしかしたらとおもってたら、やっぱり、大映だったのね。足利東映の最後も観られたし、加藤剛の遺作て聞くとなんだか…

アウトロー

◇アウトロー(One Shot) ちょいと、テンポが悪い。 けど、無実の連続狙撃犯を救うのはよく考えてある。イラクで25万発の狙いを定めて撃ってないストレスというのはよくわかるたとえだったわ。雨の中、追い詰めた真犯人となんで殴り合うのか意味わからんのだ…

キャスパー

△キャスパー(Casper) ダン・エイクロイドの突然の登場はうけた。つか、イーストウッドもメル・ギブソンも。 幽霊研究の親父とおとなびた娘の指切りげんまんがあるんだけど、もともとアメリカのものなのかな? でも、映画はつまんないな。

ポンペイ

◇ポンペイ(Pompeii) わからないのは、紀元79年のロンドニウムの闘技場に紙の傘をさした観客がいたことで、こんな古代ローマには不似合いな傘は作れないんじゃないかっておもうんだけど、それはぼくの歴史認識が乏しいってことなんだろう、たぶん。 ま、そ…

マッドマックス 怒りのデス・ロード

◎マッドマックス 怒りのデス・ロード ちから、入ったわ~。 前半というより前編、フェード・アウトするまで「砦」から「緑の地」を求めて逃げるってだけの話で、この追撃戦の迫力といってらない。 独裁者ヒュー・キース・バーンの愛人5人をつれて脱走するの…

ファーザー

☆ファーザー(The Father) なるほど。養老院か老人ホームかはわからないけど、アンソニー・ホプキンスがフラットって呼んでるところの暗示だったわけね。痴呆っていう言い方はなくなってきたとかいうけど、老人ぼけって言葉はどうなってるんだろう。ま、そ…

コンスタンティン

◇コンスタンティン(Constantine) ほお。この監督フランシス・ローレンスって『ハンガー・ゲーム』の監督なのね。で、これがデビュー作だなんて、とてもそうはおもえない。けっこう熟練した人が撮ったんじゃないかって気がしたんだけどね。まあ、だから、肺…

ダーティー・コップ

◇ダーティー・コップ(The Trust) 強盗するという狂気に侵されてゆく警官ふたりの話ってだけで、共感するところはほぼない。 イライジャ・ウッド、若いな~。ニコラス・ケイジはまんまだけど、なんでこの映画に出たんだろうってくらい、その狂喜を演じた理…

アルカトラズからの脱出

◇アルカトラズからの脱出(Escape From Alcatraz) 公開当時、クリント・イーストウッドの作品を好んで観ようという気持ちはなかった。なんか男臭くて乱暴な印象が先行してたからかもしれないんだけど、ともかく敬遠してた。この作品は特にそうで、内容は知…

シノーラ

◇シノーラ(Joe Kidd) この映画が封切られたときの記憶はない。ただ、クリント・イーストウッドの存在を意識して、その作品歴を見ていったときに『シノーラ』という映画があることを知ったんだけど、実をいうと、そのときシノーラというのは女の人の名前だ…

タワーリング・インフェルノ

◇タワーリング・インフェルノ(The Towering Inferno) 中学生のとき、この映画が封切られた。 ぼくの住んでいた田舎では、すべての封切り作品が上映されるわけじゃなく、この作品もずいぶん経ってから唯一ある洋画専門の映画館で観ることができたんじゃなか…

ガーンジー島の読書会の秘密

☆ガーンジー島の読書会の秘密(The Guernsey Literary and Potato Peel Pie Society) 邦題が好くないな~。原題に「読書とポテトピールパイの会」とあるんだから「秘密」とかいった引きの言葉をくっつけなくてもいいじゃんね。なんか格下げされたちゃうよう…

囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件

◇囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件 リアルだな~。 2001年5月、観光客を人質にして政府と交渉して活動資金を稼ごうとするイスラム原理主義集団のアブ・サヤフと、拉致された21人が、暴力と恐怖だけの関係からほんのちょっとだけ人間らしい絡み合いを見…