2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ブレス しあわせの呼吸

◎ブレス しあわせの呼吸(Breathe) 28歳でポリオを患い、呼吸器を2分はずすと死に至るかもしれないっていう患者を外へ引っ張り出して生活させ、さらにポリオ患者では最長の寿命を獲得するまでにいたるっていうのは凄いことで、それがこの製作ジョナサン・カ…

ミュンヘン

◇ミュンヘン(Munich) なんといっても、キャストが豪華だ。スピルバーグのおかげなのかなっておもってしまいそうになるほど贅沢なキャスティング。エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、ジェフリー・ラッシュ、マチュー・アマルリック、モーリッツ・ブライ…

ザ・ミスト

◇ザ・ミスト(Dans la brume) フランス映画とはおもえないようなパニック的な発想なんだけど、まあこうした不条理な世界ってのはやっぱりフランス的なのかな~ともおもっちゃった。ただ、発想として小松左京の『首都消失』とどうちがうんだ?ってのはずっと…

燃ゆる女の肖像

◎燃ゆる女の肖像(Portrait de la jeune fille en feu) なんてまあ綺麗な絵柄だこと。 ビバルディの『四季』の『夏』がとっても効果的で、最後の場面、コンサートホールでノエミ・メルランがアデル・エネルを最後に観たという場面だけれども、そこでこの音…

ジーサンズ はじめての強盗

◇ジーサンズ はじめての強盗(Going in Style) これといって目新しいものはなにもない『お達者コメディ シルバー・ギャング』のリメイク。モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンのモーニング常連仲間が銀行強盗をしでかす話。かれらが…

マント―

◎マント―(Manto) ナンディタ・ダース監督によるサーダット・ハサン・マントーの伝記映画なんだけど、かなり出来がいい。ぼくはそう感じた。もちろん、ぼくはヒンディー語もウルドゥー語も英語もわからないから、この脚本家にして作家の世界をよく理解でき…

影のない世界

◇影のない世界(World without Shadow) クー・エンヨウ監督作品。マレーシアのクランタン州で影絵人形師を追いかけたドキュメンタリーなんだけど、かつては140人くらいいた人形師が15人ほどに減ってるらしい。現状は厳しいよね。影絵はワヤン・クリッってい…

私は確信する

◇私は確信する(Une intime conviction) 姉と双子の弟という子供を残して失踪した妻を殺したとして逮捕されたもののひとまず無罪になった大学教授ジャック・ヴィギエに対して検察が控訴したこのジャック・ヴィギエ事件は、フランスではかなり話題になったら…

私は、マリア・カラス

◇私は、マリア・カラス(Maria by Callas) ぼくは感受性が欠如しているのかもしれないんだけど、この未公開だという映像とインタビューとニュースと歌を編集されたものを観終わっても、これといった感慨がない。なるほど、こういう人生を送った人なのねって…

アリー スター誕生

◇アリー スター誕生(A Star Is Born) 4度目のリメイクなんだけど、年代ごとに「これだろ」っていう作品は異なる。 もちろん、それでいい。 でも、なんていうか、まるで似てないとおもってたんだけど、レディー・ガガとバーブラ・ストライサンドがなんか似…

ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を

◇ブラ!ブラ!ブラ! 胸いっぱいの愛を(The Bra) アゼルバイジャンが、すごくいいロケーション。 駅近く、線路と道路の三角地帯に建っているホテルはロケセットかもしれないけど、もしもほんとにあるなら泊まりたいくらいの情趣だ。ま、汚くて泊まれないかも…

チリの闘い

△チリの闘い(La batalla de Chile, la lucha de un pueblo sin armas) 第一部『ブルジョワジーの叛乱』(La insurrección de la burguesía、1975年) 第二部『クーデター』(El golpe de estado、1976年) 第三部『民衆の力』(El poder popular、1979年)…

フジコ・ヘミングの時間

◇フジコ・ヘミングの時間 ピアノもわからず、もちろん弾けないぼくが、なにをいったところで仕方がないし、そもそも、大月ウルフが弟だってことすら知らなかった。だから、観ていて、ピアノがすんごい上手いなってのはわかるけど、これが天才なんだあ~って…

L.A.コンフィデンシャル

◎L.A.コンフィデンシャル(L.A.Confidential) カーティス・ハンソンの監督作品の中では群を抜いておもしろいとおもっちゃうのは僕だけだろうか? ケビン・スペイシー、ラッセル・クロウ、ガイ・ピアーズ、キム・ベイシンガー、ジェームズ・クロムウェル、ダ…

blank13

◇blank13 斎藤工の監督出演作品なんだね。借金まみれで家族をないがしろにしてもいっこうに平気っていう不器用な親父リリー・フランキーの息子ふたりが高橋一生と斎藤工なわけだけれども、渇いた死と潤った葬儀の後の事実という対比は冒頭から見えているわけ…

モリーズ・ゲーム

△モリーズ・ゲーム(Molly's Game) ま、意見は分かれるよね。 賭博に興味のない人間が観てもなんかわけがわからんうちに物語が進んでいくだけだな~とおもうかもしれないし、それを単に仕事と割り切り、その賭博場の経営に徹していく生き方と捉えることので…

フラッシュバック

◇フラッシュバック(Awake) おれは誰だ?で始まる映画のなんと多いことか。 しかも目覚めたときに病院で、手錠をはめられ、連続殺人の容疑者にされ、ひと目でこの人は犯人じゃないと直感する看護婦と逃走してっていう、なにもかも予定調和で、さらにそれを…

ポイズンローズ

△ポイズンローズ(The Poison Rose) よくもまあこれだけつまらない脚本に、これだけの役者を揃えられたもんだって感心するわ。 ていうより、あれかな、かつて分かれた恋人が実は娘を産み落としていて、その娘の結婚相手が、自分とおなじように大学のアメフ…

運命は踊る

◎運命は踊る(פוֹקְסטְרוֹט) サミュエル・マオズの意図したこととは違ってるかもしれないんだけど、人の運命なんてものはとんでもないところに落とし穴が待ち構えていて、それが果たしてほんとうに自分の運命だったかどうかすらわからない、かなり好い加減…

芳華

◎芳華 Youth(Youth) 綺麗に撮るな~。 物語自体はちょっと古臭くて、文化大革命や中越紛争のときの中国の若者たちっていうのは肉体を駆使した踊りや戦いは凄かったかもしれないけど、文化的にはかなり遅れててそれは恋愛や集団での考え方にも反映してて、…

輝ける人生

◎輝ける人生(Finding Your Feet) リチャード・ロンクレインって監督は前作が『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』だったとかって聞くと、ああ、なるほどねって気になる。人生の老境にさしかかったとき、人はどうやってそれからの人生を楽しく過ごして…

イーディ 83歳はじめての山登り

☆イーディ 83歳はじめての山登り(Edie) サイモン・ハンターって監督は知らなかったんだけど、手堅い演出をするんだね。 ていうか、主役のシーラ・ハンコックも、その娘役のウェンディ・モーガンも初めて知った。ふたりとも綺麗だな。ただ、ウェンディ・モ…

すべてが変わった日

◇すべてが変わった日(Let Him Go) ほかに方法はないのか?っていう物語だね。 複雑な設定で、1963年、牧場主のケビン・コスナーとダイアン・レインの息子夫婦に子供が出来て、幸せな家庭が築けるかもしれないっていうところで息子が落馬事故で死に、嫁と孫…

アンジェリカの微笑み

△アンジェリカの微笑み(O Estranho Caso de Angelica) ピアノ・ソナタ 第3番 ロ短調 作品58: 第3楽章: Largo マリア・ジョアン・ピレシュで始まる。雰囲気よろし。 リカルド・トレパが若くして死んだ新妻の写真を撮ってくれと頼まれて撮りにいくと、ファイ…

女王陛下のお気に入り

◇女王陛下のお気に入り(The Favourite) 日本人にはいまひとつ共感しにくいというか理解しにくいところがあるんじゃないか? ロケセットなのかスタジオなのかがよくわからなくなるくらい凝った作りの画面は見事だし、そういうところへのこだわりが『聖なる…

ドミノ 復讐の咆哮

◇ドミノ 復讐の咆哮(Domino) なるほど、ブライアン・デ・パルマは完全な雇われ監督に徹してたってことか…。 これ、主役の拳銃を愛人とのセックスに夢中になって忘れちゃったおかげで相棒の老練刑事ソーレン・マリンを死なせちゃったことで必死になる若手刑…

マーシュランド

◇マーシュランド(La isla mínima) 湿地帯って意味らしい。不気味な音楽もいいし、湿地の真下に見下ろした空撮がとてつもなく美しい。 単調に淡々と姉妹失踪事件の捜査が始まるんだけど、正義感の先行するラウール・アレバロと色々と練れてしまったハビエル…

ライ麦畑で出会ったら

◎ライ麦畑で出会ったら(Coming Through the Rye) クリス・クーパーのサリンジャーがいかにも気難しい作家を醸し出してて、それはいいとおもったけれども、結局は、これもまた家族の再生と初恋(アレックス・ウルフとステファニア・ラヴィー・オーウェンの…

ヴィクトリア女王 最期の秘密

◇ヴィクトリア女王 最期の秘密(Victoria & Abdul) ジュディ・デンチのビクトリア女王はなんとなく似てる気もしないではないけど、本物より威厳があるね。ま、そんなことはいいんだけど、結局、ビクトリアがアリ・ファザル演じる薄っぺらな献上品要員のいっ…

永遠の門 ゴッホの見た未来

◎永遠の門 ゴッホの見た未来(At Eternity's Gate) ウォレム・デフォーのゴッホはよく似せてる。リシャルト・ロラント=ホルストシーレの描いたような枯れたひまわり畑の移動撮影は見事だな。アルルやサンレミの秋の風景も美しいし。ラスト近く、ゴッホは、…